竹林の隠れ家レストラン
営業時間11時~16時|電話番号:0558-36-8505

肉月美術館

レストランひぐらしの建物内に小さな美術館が併設されています。ここでは、作家「中村武」の記憶や思想をまとめたエッセイを通し、30点余りの絵画作品がご鑑賞頂けます。

入場料

一般 500円(400円)
大学,高校生 400円(320円)
小中学生   300円(240円)

*季節のドリンクなどサービス付きです。
団体:10名様以上でご利用の場合は()内の料金

|美術館の日
水曜日-木曜日(夏季休暇、祝日除く)は、レストランひぐらしのご利用は、肉月美術館ご入館の方のみに限らせて頂いております。
*入館料一般500円、季節のドリンク付きです。

作家 プロフィール

中村 武 Takeshi Nakamura

1962.08 群馬県生まれ
1986.03 群馬大学教育学部美術科卒業
1988.03 東京芸術大学大学院美術研究科美術教育専攻修了
1991.08 91JACA 日本イラストレーション展、伊勢丹美術館、東京
1991.10 Japanese Contemporary graphic Art展、全ロシア芸術家同盟付属「中央芸術家の家」ホール、モスクワ/マサラ市国立中央美術館、マサラ
1992.01 Jovenes Disenadores De Arte Grafico De Japon、マドリード市文化センター「カサ・レ・バカス」展示ホール、マドリード
1992.04 第10回上野の森美術館大賞展、上野の森美術館、東京
1993.06 第11回上野の森美術館大賞展、上野の森美術館、東京
1993.07 アブソルートアート’93優秀作品展、
アクシスギャラリー、東京
1994.04 第12回上野の森美術館大賞展、上野の森美術館、東京
1994.08 双頭の獣展、〈小さな祭壇を持つ聖者〉、
ギャラリー美遊、東京
1995.09 第16回国際インパクトアートフェスティバル展、
京都市美術館、京都

高校生の頃から画を描き始め、大学卒業後も自身の表現を探究し続けています。10年ほど前に、河津七滝に住まいとアトリエを構え、絵画制作を行なっています。また、幼少期の記憶や思想を綴ったエッセイ、「夢と野望と欲望の巣」を執筆中。

肉月美術館の写真

偏のひとつである「にくづき」は「脳」や「脈」など、体に関係した多くの漢字を作る。一方、同じ形で「月偏」というのもあって、これは「服」や「朕」などを作る。この二つの偏は、ふだん区別されていないが、「にくづき」が切取った肉を、「月偏」が三日月を形どったと言われている。私は太古の人が、月と身体との共振を感じていたから、別のものを同じ字に当てはめるといった離れ技ができたのだと思っている。  さて、美術館を肉月としたのは、私が絵に扱うものは、花瓶の花だとか、ワンピースを着て座る女の人だとかではなく、映画で扱うような人間の ストーリーや感情なので、花鳥風月に対抗して肉月としたわけだ。

展示室-01


展示室-02



展示室-03


展示室-04





中村 武の作品

子どもの頃の私は、今にもましてイジイジした性質で、居間に寝転んでは、すすけた天井をながめたものだった。天井板の木目や節は人の顔や怪物のように見えたが、そのままじっと見つめていると、ジワジワと輪郭が揺らめいてくる。そうやって、冒険物語を空想するのだった。 他に何の取りえも無く、ただ美術にのみ自信のあった私は、大学で絵画を学ぶ事にした。しかし、アカデミックな油絵の手法はまるで身につかず、自分は最も不得意な道を選んでしまったのではないかと思い悩んだりした。その後の滑稽な試み、ムキな思い、そして数々の作家との出会いを経て、たどり着いた自分の絵の方法は、何のことはない、幼い日に見たあの天井画だった。

K
1999


らくだ曵き
Camel Boy
1998



イカロス
Icarus
1993


神殿,マスト,鎧武士
Columms,Mast,Armored Bushi
1999





Photo Gallery

初景滝へ向かう


河津七滝の名水



初景滝


河津川の石の形